■2008.7.23 
 
『ムキー!な記憶』 
 
幼き頃というのは、未熟がゆえに 
思い起こすと実に面白いのであります。 
 
さかのぼること、小学校低学年。 
 
 
―その1― 
 
 ああ喉渇いた。 
 
持参したお茶、残り僅か。 
そこへ、水筒を忘れたズル子が「頂戴!」とやって来た。 
「借りは返すから!」と、あまりに苦痛な表情だったので 
全部飲ませてあげた。 
 そして私が水筒を忘れた日。 
私と目が合ったズル子がとった行動。 
 
満タンの水筒を片手に 
 
 ズル子:「他人にあげる分は持ってきて無い」 
 
 
  … ム キ ー ! 
 
 
―その2― 
 
 せーんせいに ゆーたーろ♪ 
 
先生との約束(今日は寄り道禁止)を忘れ 
寄り道していた私をチク男が目撃。 
反省した私は、先生に自白し、誤ることを決意。 
すると… 
 
 チク男:「やだ。俺が先生に言い付けるもん。」 
 
…なんてヤツだ。仕方ない。ここはジャンケンだ。 
自白とチクリの勝負。 
何とも奇妙なジャンケン勝負である。さすが小学生。 
結果、私が自白を勝ち取り、邪魔しないと約束してくれた。 
…が、しかし。 
翌朝、先生に自白しようと手を挙げた瞬間 
 
 チク男:「先生!この子、先生との約束破ってましたー!」 
 
…( ̄□ ̄;)! 
 
 …チ、チク男め… 
  ……自分棚に上げやがって… 
   ………この…チクリ!チクビ!チンチクリン!! 
 
反省心を伝えられぬまま、先生からビンタくらう私。 
それを見るチク男の口元が一瞬“ニヤリ” 
 
 
  … ム キ ー ! 
 
 
 
滅多に怒らない大野さんでした。 
 
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